疲労骨折の原因は？一般的な症状やアプローチ方法をご紹介

疲労骨折は、アスリートなどスポーツを行っている方に発症しやすい症状です。疲労骨折という名称から、骨が疲労して折れる症状というイメーを持たれがちですが、骨がポキっと折れるわけではありません。症状が軽いうちに対処すれば、自己修復することが可能です。ここでは、疲労骨折の原因や一般的な症状、アプローチ方法について詳しく解説します。

 

疲労骨折とは？

疲労骨折は、骨にかかる反復的なストレスや過度な負荷によって引き起こされる骨折の一種です。通常、骨は適切な休息により微小なダメージを修復できますが、疲労骨折はその回復が追いつかない状態で発生します。

疲労骨折の症状

疲労骨折の一般的な症状には、局所的な痛みや腫れ、疲労感が挙げられます。症状が進行すると、安静時でも痛みが持続することもあります。急激に大きな力が加わり骨折するのとは異なり、継続的に小さな負荷が加わり発生する骨折です。スポーツ障害のひとつに数えられ、同じ動作の反復する運動を行う方に多くみられます。痛みはあるものの運動は続けられるため、無理して運動しているうちに完全に骨折するケースが多数です。

疲労骨折が起こりやすい部位

疲労骨折がとくに起こりやすい部位は、次の3つです。

• 脛骨
• 腓骨
• 中足骨

脛骨は下肢の主要な骨の一つであり、ランニングやジャンピングなどの活動による反復的なストレスが脛骨に疲労骨折を引き起こすことがあります。腓骨は脛骨とともに下肢を構成する骨で、とくに走る際や跳躍する動作で疲労骨折が発生しやすくなります。中足骨は足の親指から小指にかけての骨で、ランニングやバスケットボールなどのスポーツで発生することが多い部位です。そのほかにも、肋骨や大腿骨、尺骨なども疲労骨折が起こりやすい部位です。

 

疲労骨折の原因

疲労骨折の原因は、次の5つが挙げられます。

過度な運動

高強度の運動や長時間のトレーニングなど、骨に過度の圧力やストレスをかける活動が疲労骨折の原因です。

急激な運動

運動量の増加や集中的なトレーニングの導入は、骨が適応する前に過度な負荷をかけ、疲労骨折の原因になります。

適切な休息の不足

適切な休息や回復時間を確保せずに継続的な運動を行うと、微小な骨のダメージを修復する時間が不足し、疲労骨折が発生する原因となります。

栄養不足

適切な栄養素が不足している場合、骨の健康が損なわれ、疲労骨折のリスクが高まるでしょう。とくに、カルシウムやビタミンDは骨の健康に重要です。

ホルモンの変化

生理周期や妊娠、更年期など、ホルモンの変動が骨の健康に影響を与え、疲労骨折のリスクを増加させることがあります。

 

疲労骨折へのアプローチ

疲労骨折へのアプローチ方法は、次の4つがあげられます。

安静

疲労骨折への適切なアプローチは、安静を保つことです。疲労骨折の原因となった動作がわかっているのであれば、その動作を1ヶ月～2ヶ月ほど休止しましょう。安静にすることで、ほとんどの場合改善します。ただし、再び同じ負担をかけると再発することがあるため、過度なトレーニングや運動は避けましょう。同じ動作を反復するのではなく、変化のあるトレーニングメニューを組むのがおすすめです。

アイシング

疲労骨折による腫れや痛みには、アイシングが役立ちます。対処療法ではありますが、痛みや腫れを緩和できます。とくに、疲労骨折の初期症状が現れた時に効果的なアプローチ方法です。

カイロプラクティック

カイロプラクティックは、自然治癒力を高める施術です。折れてしまった骨は治癒できませんが、疲労骨折の初期症状において修復力を高めたり、筋肉疲労を軽減したりできます。疲労骨折から早期回復できるほか、疲労骨折になりにくい体作りができるでしょう。

栄養

疲労骨折へのアプローチでは、適切な栄養素を摂取し、骨の健康をサポートすることも大切です。カルシウムやビタミンDなどの骨に必要な栄養素を摂ることで、骨の修復を促進します。また、普段から積極的にカルシウムやビタミンDを摂取することで、疲労骨折になりにくい体作りができるでしょう。

 

まとめ