五十肩と手の痺れの相関性：原因から治療法まで
今回は、多くの方が悩まれる「五十肩」と、それに関連して起こりうる「手の痺れ」について詳しく解説していきます。
目次
1.五十肩とは
2.五十肩の原因
3.五十肩でも手が痺れる？
4.五十肩の日常生活の注意
5.五十肩でのセルフケア
6.当院での施術方法
1.五十肩（肩関節周囲炎）とは
五十肩、医学的には肩関節周囲炎と呼ばれる症状は、肩の痛みや可動域の制限を特徴とする状態です。名前の通り50代前後の方に多く見られますが、年齢に関係なく発症することもあります。
2.五十肩の原因
五十肩は実際には様々な肩の痛みの総称であり、治療するにおいて正確な原因を精査する必要が有ります。その原因として以下のような原因が考えられます：
1. 加齢による肩関節の変性
2. 過度の使用や反復動作による炎症
3. 外傷や手術後の癒着
4. 姿勢の悪さによる筋肉の緊張
5. ストレスや睡眠不足による筋緊張
3.五十肩でも手が痺れる？
五十肩自体が直接手の痺れを引き起こすわけではありませんが、関連して手の痺れを感じることがあります。これは、肩の痛みによる姿勢の変化や、神経の圧迫が原因となることがあります。
手の痺れを引き起こす可能性のある他の疾患には以下のようなものがあります：
・頚椎ヘルニア
・胸郭出口症候群
・手根管症候群
・肘部管症候群
・末梢神経障害
・脊柱管狭窄症
など。
これらの疾患と五十肩は併存する可能性もあるため、正確な鑑別が重要です。
4.五十肩での日常生活の注意点
1. 過度の肩の使用を避ける
2. 睡眠時の姿勢に気をつける
3. 重いものを持つ際は注意する
4. デスクワークでは適度な休憩を取る
5. ストレッチや軽い運動を定期的に行う
5.五十肩でのセルフケア方法
1. ストレッチ：肩や背中のストレッチ(状態によってストレッチ方法は変わってくるため、状態に合わせて指導いたします。)
2. 温熱療法：慢性時には入浴やホットパックで血行を促進
3. 冷却療法：急性期には氷のうなどで炎症を抑える
4. 姿勢改善：日常生活での姿勢に気をつける
6.当院での施術方法
当院では、患者様の状態に応じて様々な治療法を組み合わせて対応しています。
当院では、五十肩の治療に特に効果的なアトラスオーソゴナル法を重視しています。首の一番上の骨（環椎またはアトラス）の位置を正確に調整することで、全身の機能改善を図り、五十肩の症状緩和に大きく貢献します。
アトラスオーソゴナル法の重要性
アトラスオーソゴナル法は、科学的根拠に基づいた精密な治療法です。この手法の創始者であるDr. Roy W. Sweat DC. BCAOは、「レントゲンを撮らないアトラスオーソゴナルは無い」と明言しています。これは、安全性と効果を最大限に高めるために、精密な診断が不可欠だということを意味しています。
アトラスオーソゴナル法の3つの重要な検査
1. スキャニングパルペーション: 頸椎のずれによって生じる頸部の筋の張りをチェックします。
2. レッグチェック: 下肢長差をチェックし、全身のバランスを評価します。
3. 専用レントゲン分析: 最も重要な検査で、環椎の位置を正確に把握します。
専用レントゲンの撮影と分析
アトラスオーソゴナル法の特徴は、精密な検査と調整にあります。
1. 立体的レントゲン評価: 特殊な角度から複数のレントゲン撮影を行い、環椎の位置を立体的に把握します。
2. 専用定規を使用した分析: 専用ソフトウェアを用いて、環椎の位置ずれを0.25度単位で精密に測定します。
3. 個別化された調整計画: 分析結果に基づき、各患者様に最適な調整角度と決定します。
精密な調整
分析結果に基づいて行われる調整は、非常に繊細かつ精密です：
1. 専用の調整器具: 手動ではなく、精密に設計された器具を使用します。
2. 非侵襲的アプローチ: 「Light is Right（軽いが正しい）」の原則に基づき、優しく正確な圧力で調整します。
3. 短時間での調整: 実際の調整は数秒程度と短く、患者様の負担を最小限に抑えます。
アトラスオーソゴナル法が五十肩に有効な理由
1. 全身のバランス改善: 環椎の位置を正すことで、頭部から脊柱、骨盤までの全身のバランスが改善されます。これにより、肩周辺の筋肉の緊張が緩和されます。
2. 神経系の機能改善: 環椎の調整により、脳幹部の圧迫が解放され、神経系全体の機能が改善します。これは、肩の痛みや可動域制限の改善に直接的に寄与します。
3. 血流の改善: 頸部の血管への圧迫が軽減されることで、上肢全体の血流が改善します。これは、五十肩の痛みの軽減と治癒促進に効果的です。
4. 姿勢の改善: 頭蓋骨と脊椎の関係が正常化されることで、肩甲骨の位置も適正化され、肩関節の機能が改善します。
5. 自己治癒力の向上: 神経系の機能改善により、体全体の自己治癒力が高まり、五十肩の回復を促進します。
その他物理療法
状態に応じて以下の物理療法を使い分けています：
1. ネオテクトロンアクセスランダム波（電気治療）：筋肉の緊張緩和と血行促進
2. smart-s30B（レーザー治療）：細胞レベルでの治癒促進
3. US-750（超音波治療）：深部組織の炎症軽減
4. ES-530（干渉波）：痛みの緩和と筋肉のリラックス
5. ラジオスティム（ラジオ波）：深部加温による血行促進
6. ANION AID INSTRUMENT（－溶媒和電子）：細胞の活性化と代謝促進
手技アプローチ
カイロプラクティックの様々な手法を組み合わせて使用します：
ディバーシファイド法：一般的な関節調整
SOT（仙骨後頭骨テクニック）：骨盤と頭蓋骨のバランス調整
AK（応用キネシオロジー）：筋肉テストを用いた全身的アプローチ
アクティベーターメソッド：特殊な器具を用いた精密な調整
まとめ
五十肩は単なる肩の痛みではなく、全身に影響を及ぼす可能性のある症状です。日常生活での注意とセルフケア、そして適切な専門的治療を組み合わせることで、症状の改善と再発予防が可能です。当院では、最新の物理療法とカイロプラクティックの技術を駆使して、患者様一人一人に最適な治療プランを提供しています。肩の痛みや手の痺れでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
目次
1.五十肩とは
2.五十肩の原因
3.五十肩でも手が痺れる？
4.五十肩の日常生活の注意
5.五十肩でのセルフケア
6.当院での施術方法
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